ドアーを叩いた君が笑う。
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2009.11.03 Tuesday -

さてそこで君は何を見る?


+ 『blue』

このひとの漫画ははじめて読んだのだけれど、一瞬戸惑う。なんて云うか、絵と台詞がずれているような、絵と台詞が独立しているような、そんな感じ。絵は背景でもあり、画面でもあり、そこに台詞としてのことばが別にかぶさっているような、そんな印象。読んでゆくうちに、慣れるのだけれど。
髪を切るシーンが、なんだかとてもやさしくて、さみしい。
思春期の友情と恋情は(否、べつに思春期に限定されるものじゃあない筈なのに、いつの間にか世間では大人になるとそこを脱する狡猾さを身につける、と云うのが定説になっているらしい)(多分その時期がプラトニックと肉体の境目にいるから、なんだろうけれど)とても曖昧で、そのゆらぎの感じが好いなあ。


+ 『サイゴン・タンゴ・カフェ』

表題作の「サイゴン・タンゴ・カフェ」が一等中山可穂らしい、作品だった。相変わらず、このひとの物語は密度が高い。濃い。息をつめて読むことを知らず強要されている気分になる。読み終わって、あー密集していた、って気づく。
そうして、やっぱりこのひとはビアン小説を書くしかないひとなんじゃないかな、となんとなく。『弱法師』あたりから、ビアン以外をメインにした小説も出てきたけれど、なんだろう、空気がぜんぜん違う。テーマやらなにやらじゃあなくて、単純に文章の醸し出す重厚さが違う。それが好いか悪いか、と云うよりは好みかそうでないか、の問題だろうし、個人的にはどちらも好きだけれど。でもなんとなくそう思う。


+ 『ひなた』

ゲイのいる風景、をほんとうに自然に描くのが巧い。むやみやたらにフォーカスを当てないで、パノラマみたいに一風景として切り取る、その気負いのない感じがとても好き。さらりとしていて、きちんとワンオブゼムのなかに収めてしまうバランス感覚が絶妙だ。
あとは大学が茗荷谷に近いせいか、馴染みのある地名が出てきてなんとなくうれしい。今度気が向いたら小日向のあたりを散策しよう。


*

別に、意図したわけでもないのになぜかゲイやらビアンやらが出てくる物語が三連。それも全部傾向が違うのだった、ってところがなんだかおもしろいなあ。


2009.02.22 Sunday comments(0)

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2009.11.03 Tuesday -

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